関之尾滝 (関之尾の滝、関の尾滝、せきのおのたき、日本の滝100選、関之尾甌穴群、せきのおおおけつぐん、男滝、女滝、関之尾吊り橋、川上神社、庄内川、滝の駅SEKINOO、道の駅 都城、高千穂峰)  (宮崎県 都城市 関之尾町)







<標高、位置>  関之尾の滝(せきのおのたき)は
標高 約150 m
 北緯31度45分41秒  東経130度59分14秒

<標高、位置>  関の尾の甌穴(おうけつ)は
標高 約160 m
 北緯31度45分45秒  東経130度59分11秒


 関之尾滝は宮崎県 都城市 関之尾町 6615にあります。 大淀川の支流の庄内川にあります。 周辺は関之尾公園になっています。 大滝、男滝、女滝の3つからなります。 男滝は北前用水路の余った水を流すもので、女滝は取水口で、明治時代に造られました。 日本の滝100選に入っています。 宮崎県では矢研の滝(都農町)、むかばきの滝(延岡市)、真名井の滝(高千穂町)も日本の滝百選に選ばれています。

 関之尾公園の説明版から、
「日本の滝100選」の滝 大滝の規模: 幅40 m・高さ18 m。 滝の上流は世界に誇る甌穴群(おうけつぐん) 長さ600 m・最大幅80 m。

 「国指定天然記念物 昭和3年2月18日指定 世界一 関之尾の甌穴(おうけつ)」の説明版から、
 関之尾の甌穴群は、霧島山地の裾野(すその)より湧(わ)き出る清流が作りあげた貴重な地質景観です。 大小さまざまな深い窪(くぼ)み(甌穴)が溶結凝灰岩(約2.9万年前の入戸火砕流)の河床に削(けず)り込まれています。 甌穴は、砂粒や小さな礫(れき)を巻き込んだ急流が渦を巻いて河床の軟らかい所を丸く削り込み、さらにそこに落ち込んだ礫が回転して穴を大きく広げて作られます。 甌穴の形成は現在でも進行中であり、世界的に見てもこのような広い分布が報告された例はなく、きわめて珍しいものです。
(分布の規模)
長さ: 滝から上流600 m
巾(最大巾): 80 m
河川名: 庄内川(一級河川)

 「川上神社」の説明版から、
 徳川幕府の政権が安定した元禄貞享の頃、かの有名な箱根用水をはじめ全国にわたり用水路開削 新田開墾など殖産事業が盛んに行われた。
 都城領においても第18代目の名君 島津久理 公が民生のために領内各地に工を起こされたが、ここ関之尾の滝上流右岸を数百メートル開削分水し、滝直上より100メートルの岸盤をくりぬき川崎、平田を経て乙房に至る延々12キロメートルの南前用水路を完成させ250ヘクタールの開田に成功された。 この時以来関係土民が一宇を建立し水神様として感謝崇敬の誠をつくし、祭祀したのがこの川上神社である。
 その後相次ぐ先賢により北前用水路が完成し70ヘクタールの美田が生まれ、更に明治の中期には郷土の偉人 坂元源兵衛、前田正名翁が今屋、千草谷頭、志和池原に至る延長14キロメートルの前田用水路を完成されあわせて庄内、山田、志和池にまたがる600ヘクタールの開田に成功し関之尾はこれらの貴重な大水源地となったのである。 誠に偉大なる先人の業績であり、その功や絶大と言わねばならない。 この社殿は昭和37年関係者有志により新たに島津久理 公、坂元源兵衛、前田正名翁を祭神とし御霊を祭りご遺徳を顕彰し、永遠に水源地、関之尾の滝を守り、平和と家内安全、五穀豊穣を垂れ給うよう祈念して復興したものである。


写真A: 宮崎県 都城市(みやこのじょうし)にある「道の駅 都城」。 熱気球型の看板(かんばん)です。 国道10号線にあります。 関之尾の滝にいくにはここから南へ進み、4つ目の信号を西に入ります。



写真B: 宮崎県 都城市(みやこのじょうし)にある「道の駅 都城」。 国道10号線にあります。 関之尾の滝にいくにはここから南へ進み、4つ目の信号を西に入ります。



写真C: 都城市から見た霧島山系の「高千穂峰(たかちほのみね、標高 1574 m)」。



写真D: 都城市から見える高千穂峰(標高 1574 m)。 高千穂峰の左肩は御鉢(おはち)で右肩は二子石(ふたごいし)です。 左に低く見えているなだらかな所は大浪池(おおなみのいけ、標高 1411 m)の山です。 右端は夷守岳(ひなもりだけ、標高 1344 m)です。 これらはすべて霧島連山(霧島山系)の山です。



写真E: 左端は都城市から見える高千穂峰(標高 1574 m)。 右端は夷守岳(ひなもりだけ、標高 1344 m)です。



写真F: 都城市から見える高千穂峰(標高 1574 m)。 右肩は二子石(ふたごいし)です。



写真G: 都城市から見える高千穂峰(標高 1574 m)。 右肩は二子石(ふたごいし)です。



写真H: 都城市から見える高千穂峰(標高 1574 m)。 高千穂峰の左肩は御鉢(おはち)です。



写真I: 都城市から見える高千穂峰(標高 1574 m)。 高千穂峰の左肩は御鉢(おはち)です。 左に低く見えているなだらかな所は大浪池(おおなみのいけ、標高 1411 m)の山です。



写真J: 都城市から見える高千穂峰(標高 1574 m)。 高千穂峰の左肩は御鉢(おはち)です。 左に低く見えているなだらかな所は大浪池(おおなみのいけ、標高 1411 m)の山です。



写真K: 都城市の秋の田んぼです。 刈り取りが終わったところは稲がこのように組んで立ててあります。 黄色の所は実った稲穂です。 左の白いところは蕎麦(そば)の花です。



写真L: 関之尾に着きました。 バス停「関の尾滝」があります。 「関之尾の滝」は奥の方の建物の所から歩いていきます。



写真M: バス停「関の尾滝」があります。 「関之尾の滝」は奥の方の建物の所から歩いていきます。



写真N: 「関之尾の滝」は奥の方の建物の所から歩いていきます。



写真O: 「くまその里 よろず市、毎月第2日曜日 10時から、イベント 2月: 豆まき大会、10月: 豊年祭、12月: もちつき大会」と書いてある看板(かんばん)があります。



写真P: 関之尾の滝のそばにある「滝のえき SEKINOO」。 お土産品(みやげひん)、物産品などが売られています。 まわりに駐車場があります。 「関之尾の滝」へは右奥の階段を下っていきます。



写真Q: 「滝のえき SEKINOO」のそばの様子。 この先に行くと都城に行きます。



写真R: 「滝のえき SEKINOO」のそばの様子。 右に行くと12 kmで都城、左に30 km行くと霧島神宮です。



写真S: 「滝のえき SEKINOO」のそばの様子。 この先に行くと霧島神宮に行きます。



写真T: 「12 km都城、30 km霧島神宮」と書いた標識があります。



写真U: 「宮崎県立母智丘関之尾自然公園 関之尾滝(日本の滝100選) 国指定天然記念物 世界一の甌穴群(おうけつぐん)」の看板(かんばん)。  周辺の絵地図が書いてあります。 母智丘(もちお)へ約6分、御池へ約25分、高千穂牧場へ約20分、都城市街地へ約15分と書いてあります。



写真V: 「宮崎県立母智丘関之尾自然公園 関之尾滝(日本の滝100選) 国指定天然記念物 世界一の甌穴群(おうけつぐん)」の看板(かんばん)。  周辺の絵地図が書いてあります。 関之尾滝、世界一の甌穴群(おうけつぐん)、庄内川、関之尾緑の村、くまそ広場、母智丘公園、母智丘トンネル、さくらトンネル、諏訪神社、横市川、御池、御池少年自然の家、高千穂牧場、霧島神宮、高千穂峰などが載(の)っています。



写真W: 「宮崎県立母智丘関之尾自然公園 関之尾滝(日本の滝100選) 国指定天然記念物 世界一の甌穴群(おうけつぐん)」の看板(かんばん)。  周辺の絵地図が書いてあります。 関之尾滝、世界一の甌穴群(おうけつぐん)、庄内川、関之尾緑の村、くまそ広場、母智丘公園、母智丘トンネル、さくらトンネルなどが載(の)っています。



写真X: 「日本の滝100選 関之尾滝 平成2年4月28日」と書いてある大きな丸太の標識があります。



写真Y: 関之尾滝に行くには左先に下ります。 「日本の滝100選 関之尾滝 平成2年4月28日」と書いてある大きな丸太の標識があります。



写真Z: 関之尾滝に行くには左先に下ります。 「日本の滝100選 関之尾滝 平成2年4月28日」と書いてある大きな丸太の標識があります。



写真AA: 広場があります。



写真AB: 関之尾の滝のそばにある「滝のえき SEKINOO」。 お土産品(みやげひん)、物産品などが売られています。 まわりに駐車場があります。



写真AC: 関之尾の滝のそばにある「滝のえき SEKINOO」。 お土産品(みやげひん)、物産品などが売られています。



写真AD: 関之尾の滝のそばにある「滝のえき SEKINOO」。 お土産品(みやげひん)、物産品などが売られています。 まわりに駐車場があります。



写真AE: 関之尾の滝のそばにある「滝のえき SEKINOO」。 お土産品(みやげひん)、物産品などが売られています。 まわりに駐車場があります。



写真AF: 関之尾の滝のそばにある「滝のえき SEKINOO」。 お土産品(みやげひん)、物産品などが売られています。



写真AG: 「都城島津 都城観光協会」と書いてあります。



写真AH: 関之尾滝に行くには左先に下ります。 「日本の滝100選 関之尾滝 平成2年4月28日」と書いてある大きな丸太の標識があります。



写真AI: 「関之尾公園案内図」。 甌穴群(おうけつぐん)、日本の滝100選 関之尾滝、紅葉、テニスコート、ケビン、の写真と絵地図が載(の)っています。 贈 都城きりしまライオンズクラブ結成15周年事業。



写真AJ: 「関之尾公園案内図」。 日本の滝100選 関之尾滝。



写真AK: 「関之尾公園案内図」。 甌穴群(おうけつぐん)。



写真AL: 「関之尾公園 「日本の滝100選」の滝 大滝の規模: 幅40 m・高さ18 m。 滝の上流は世界に誇る甌穴群(おうけつぐん) 長さ600 m・最大幅80 m。」と書かれています。



写真AM: 「国指定天然記念物 昭和3年2月18日指定 世界一 関之尾の甌穴(おうけつ)」の説明版。
 関之尾の甌穴群は、霧島山地の裾野(すその)より湧(わ)き出る清流が作りあげた貴重な地質景観です。 大小さまざまな深い窪(くぼ)み(甌穴)が溶結凝灰岩(約2.9万年前の入戸火砕流)の河床に削(けず)り込まれています。 甌穴は、砂粒や小さな礫(れき)を巻き込んだ急流が渦を巻いて河床の軟らかい所を丸く削り込み、さらにそこに落ち込んだ礫が回転して穴を大きく広げて作られます。 甌穴の形成は現在でも進行中であり、世界的に見てもこのような広い分布が報告された例はなく、きわめて珍しいものです。
(分布の規模)
長さ: 滝から上流600 m
巾(最大巾): 80 m
河川名: 庄内川(一級河川)
平成4年8月 都城市教育委員会
と書かれています。



写真AN: 「国指定天然記念物 昭和3年2月18日指定 世界一 関之尾の甌穴(おうけつ)」の説明版。
 関之尾の甌穴群は、霧島山地の裾野(すその)より湧(わ)き出る清流が作りあげた貴重な地質景観です。 大小さまざまな深い窪(くぼ)み(甌穴)が溶結凝灰岩(約2.9万年前の入戸火砕流)の河床に削(けず)り込まれています。 甌穴は、砂粒や小さな礫(れき)を巻き込んだ急流が渦を巻いて河床の軟らかい所を丸く削り込み、さらにそこに落ち込んだ礫が回転して穴を大きく広げて作られます。 甌穴の形成は現在でも進行中であり、世界的に見てもこのような広い分布が報告された例はなく、きわめて珍しいものです。
(分布の規模)
長さ: 滝から上流600 m
巾(最大巾): 80 m
河川名: 庄内川(一級河川)
平成4年8月 都城市教育委員会
と書かれています。



写真AO: 「国指定天然記念物 昭和3年2月18日指定 世界一 関之尾の甌穴(おうけつ)」の説明版。
 関之尾の甌穴群は、霧島山地の裾野(すその)より湧(わ)き出る清流が作りあげた貴重な地質景観です。 大小さまざまな深い窪(くぼ)み(甌穴)が溶結凝灰岩(約2.9万年前の入戸火砕流)の河床に削(けず)り込まれています。 甌穴は、砂粒や小さな礫(れき)を巻き込んだ急流が渦を巻いて河床の軟らかい所を丸く削り込み、さらにそこに落ち込んだ礫が回転して穴を大きく広げて作られます。 甌穴の形成は現在でも進行中であり、世界的に見てもこのような広い分布が報告された例はなく、きわめて珍しいものです。
(分布の規模)
長さ: 滝から上流600 m
巾(最大巾): 80 m
河川名: 庄内川(一級河川)
平成4年8月 都城市教育委員会
と書かれています。



写真AP: 「国指定天然記念物 昭和3年2月18日指定 世界一 関之尾の甌穴(おうけつ)」の説明版。
 関之尾の甌穴群は、霧島山地の裾野(すその)より湧(わ)き出る清流が作りあげた貴重な地質景観です。 大小さまざまな深い窪(くぼ)み(甌穴)が溶結凝灰岩(約2.9万年前の入戸火砕流)の河床に削(けず)り込まれています。 甌穴は、砂粒や小さな礫(れき)を巻き込んだ急流が渦を巻いて河床の軟らかい所を丸く削り込み、さらにそこに落ち込んだ礫が回転して穴を大きく広げて作られます。 甌穴の形成は現在でも進行中であり、世界的に見てもこのような広い分布が報告された例はなく、きわめて珍しいものです。
(分布の規模)
長さ: 滝から上流600 m
巾(最大巾): 80 m
河川名: 庄内川(一級河川)
平成4年8月 都城市教育委員会
と書かれています。



写真AQ: 関之尾の滝に降りる遊歩道にあるトイレが右奥に見えます。 階段もあります。



写真AR: 関之尾滝に降りる遊歩道。 階段もあります。



写真AS: 関之尾の滝に降りる遊歩道のそばにはこのような広場もあります。



写真AT: 関之尾の滝に降りる遊歩道のそばにはこのような広場もあります。



写真AU: 関之尾の滝に降りる遊歩道のそばにはこのような広場もあります。



写真AV: 関之尾滝に降りる遊歩道。 階段もあります。



写真AW: 「田園空間博物館。 親水公園、北前用水路。 南前、北前、前田用水路、潜り橋、用水路伝承広場。」と書いてある標識があります。



写真AX: 「川上神社」の赤い社殿が見えてきました。 幟(のぼり)には「奉納 川上神社 秋祭り 関之尾自治公民館」と書いてあります。



写真AY: 関之尾滝のそばにある「川上神社」。 赤い鳥居(とりい)、川上神社と書いてある額(がく)が見えます。 しめ縄、御幣(ごへい)もあります。 榊(さかき)も供(そな)えてあります。



写真AZ: 「川上神社由来記」の看板があります。
 徳川幕府の政権が安定した元禄貞享の頃、かの有名な箱根用水をはじめ全国にわたり用水路開削 新田開墾など殖産事業が盛んに行われた。
 都城領においても第18代目の名君 島津久理 公が民生のために領内各地に工を起こされたが、ここ関之尾の滝上流右岸を数百メートル開削分水し、滝直上より100メートルの岸盤をくりぬき川崎、平田を経て乙房に至る延々12キロメートルの南前用水路を完成させ250ヘクタールの開田に成功された。 この時以来関係土民が一宇を建立し水神様として感謝崇敬の誠をつくし、祭祀したのがこの川上神社である。
 その後相次ぐ先賢により北前用水路が完成し70ヘクタールの美田が生まれ、更に明治の中期には郷土の偉人 坂元源兵衛、前田正名翁が今屋、千草谷頭、志和池原に至る延長14キロメートルの前田用水路を完成されあわせて庄内、山田、志和池にまたがる600ヘクタールの開田に成功し関之尾はこれらの貴重な大水源地となったのである。 誠に偉大なる先人の業績であり、その功や絶大と言わねばならない。 この社殿は昭和37年関係者有志により新たに島津久理 公、坂元源兵衛、前田正名翁を祭神とし御霊を祭りご遺徳を顕彰し、永遠に水源地、関之尾の滝を守り、平和と家内安全、五穀豊穣を垂れ給うよう祈念して復興したものである。 なおこの新社殿の設計は都城工業高等学校角田三郎先生であり九州大学教授加藤退介先生の閲覧を得たものである。
都城観光協会
と書かれています。



写真BA: 川上神社のそばに岩壁(がんぺき)があります。



写真BB: 「女滝」の看板と「田園空間博物館(北前用水路)」の説明版があります。



写真BC: 田園空間博物館(北前用水路)の説明版。
 この女滝は明治の人が岩を掘り抜いてつくった北前用水路で、この滝で水を落下させ下の用水路で受けて、下流の水田を潤(うるお)しています。
 北前用水路は1889年(明治27年)郷土の偉人 坂元源兵衛翁が滝の上流から水を引いて関之尾地区70 ha の開田を行ったものです。
 吊り橋を渡って左側の遊歩道を行くと2つの滝が見える用水路伝承広場があります。 ここに用水路の詳しい案内板があります。
今の用水路の長さ 5,100 m (2002年6月)、今の水田の面積 68 ha (2002年6月)
と書かれています。



写真BD: 関之尾の「女滝」。



写真BE: 関之尾の「女滝」。



写真BF: 「関之尾公園の滝と甌穴(おうけつ)」の説明版。
昭和3年 国の天然記念物指定(甌穴)
昭和33年 宮崎県立母智丘関之尾自然公園指定
平成元年 日本の滝100選 入選
 関之尾公園には、大滝(幅40 m 、高さ 18 m )男滝、女滝の3つの滝があります。 滝の上流へ600 m 幅80 mにわたって広がる甌穴群があります。 この甌穴(小さな瓶(びん)の様な穴)は、約11万年前に形成された河床の大きな溶結凝灰岩(火砕岩の一種)の割れ目に砂や石ころが入り水の力と長い年月をかけて出来上がったもので現在も進行中です。 大きいものは3 m を越えるものなど、一帯に数千個の穴が散在しています。 日本では、木曽川やこの庄内川の上流に小さいものはありますが、こんなに大規模なものは世界でも類がないといわれ、フランスにあるポンデスールより大きく世界一であると地質学の権威者は、称賛されておられます。
 また、昭和54年には、緑の村(宿泊施設、売店、テニスコート、プール、キャンプ場)を開設するなど、四季を通じ自然を満喫できる公園として整備を施しています。
関之尾公園に伝わる物語
 今から600年前、時の都城主 北郷資忠 公が家臣を引き連れてここで月見の宴を行いました。 こうこうたる月に映える滝の美しさ、甌穴の不思議な水の流れに一行は酔っていました。 この宴に庄内一の美女18歳の通称お雪(おしず)がよばれ、殿様にお酌をしますが、緊張のあまり酒をこぼしてしまいました。 それを苦にしたお雪は宴の終わった後滝つぼに身を投げました。 お雪の恋人経幸(つねゆき)は日夜悲嘆にくれて滝の上から声を限りにお雪の名を呼び続け泣き悲しみ、槍の穂先で岩に思いをこめた一首の歌を刻み残し、行方が分からなくなりました。
書きおくもかたみとなれや 筆のあと また会うときの しるしなるらん
 この経幸の想いが通じて、毎年名月の夜になると朱塗りの盃が滝つぼに浮かんでくるのでした。
 二人を偲んで恋人同士で男滝、女滝に酒を流すと必ず結ばれるという。
都城市
都城観光協会
と書かれています。



写真BG: 「関之尾公園の滝と甌穴(おうけつ)」の説明版。
昭和3年 国の天然記念物指定(甌穴)
昭和33年 宮崎県立母智丘関之尾自然公園指定
平成元年 日本の滝100選 入選
 関之尾公園には、大滝(幅40 m 、高さ 18 m )男滝、女滝の3つの滝があります。 滝の上流へ600 m 幅80 mにわたって広がる甌穴群があります。 この甌穴(小さな瓶(びん)の様な穴)は、約11万年前に形成された河床の大きな溶結凝灰岩(火砕岩の一種)の割れ目に砂や石ころが入り水の力と長い年月をかけて出来上がったもので現在も進行中です。 大きいものは3 m を越えるものなど、一帯に数千個の穴が散在しています。 日本では、木曽川やこの庄内川の上流に小さいものはありますが、こんなに大規模なものは世界でも類がないといわれ、フランスにあるポンデスールより大きく世界一であると地質学の権威者は、称賛されておられます。
 また、昭和54年には、緑の村(宿泊施設、売店、テニスコート、プール、キャンプ場)を開設するなど、四季を通じ自然を満喫できる公園として整備を施しています。
関之尾公園に伝わる物語
 今から600年前、時の都城主 北郷資忠 公が家臣を引き連れてここで月見の宴を行いました。 こうこうたる月に映える滝の美しさ、甌穴の不思議な水の流れに一行は酔っていました。 この宴に庄内一の美女18歳の通称お雪(おしず)がよばれ、殿様にお酌をしますが、緊張のあまり酒をこぼしてしまいました。 それを苦にしたお雪は宴の終わった後滝つぼに身を投げました。 お雪の恋人経幸(つねゆき)は日夜悲嘆にくれて滝の上から声を限りにお雪の名を呼び続け泣き悲しみ、槍の穂先で岩に思いをこめた一首の歌を刻み残し、行方が分からなくなりました。
書きおくもかたみとなれや 筆のあと また会うときの しるしなるらん
 この経幸の想いが通じて、毎年名月の夜になると朱塗りの盃が滝つぼに浮かんでくるのでした。
 二人を偲んで恋人同士で男滝、女滝に酒を流すと必ず結ばれるという。
都城市
都城観光協会
と書かれています。



写真BH: 「関之尾公園」の看板(かんばん)。
関之尾公園
「日本の滝100選の滝」
大滝の規模
幅 40 m、高さ 18 m
滝の上流は世界に誇る甌穴群
長さ 600 m、最大幅 80 m
と書いてあります。



写真BI: 関之尾の滝に下る遊歩道の途中からみた「関之尾の滝(大滝)」。 滝の上部に甌穴(おうけつ)が多数ある岩がよく見えています。
手前は関之尾吊橋です。



写真BJ: 関之尾の滝に下る遊歩道。 左に関之尾の滝の少し下流にある吊り橋(つりはし)が見えています。



写真BK: 関之尾の滝に下る遊歩道。 柵(さく)があります。



写真BL: 関之尾の滝に下る遊歩道の途中からみた「関之尾の滝(大滝)」。 滝の上部に甌穴(おうけつ)が多数ある岩がよく見えています。 甌穴の奥には上部の遊歩道の柵(さく)が見えています。 手前に吊り橋(関之尾吊橋)が見えます。 滝つぼはかなり広いものです。 滝の左右は岩壁(がんぺき)になっています。 滝は幾条にも分かれて水が落ちています。 落ちている水が途中で岩に当たり2条に分かれているところもあります。
吊り橋のところまで滝の水しぶきが飛んで来ていました。



写真BM: 関之尾の滝に下る遊歩道の途中からみた「関之尾の滝(大滝)」。 滝の上部に甌穴(おうけつ)が多数ある岩がよく見えています。 甌穴の奥には上部の遊歩道の柵(さく)が見えています。 手前に吊り橋が見えます。 滝つぼはかなり広いものです。 滝の左右は岩壁(がんぺき)になっています。 滝は幾条にも分かれて水が落ちています。 落ちている水が途中で岩に当たり2条に分かれているところもあります。
吊り橋のところまで滝の水しぶきが飛んで来ていました。



写真BN: 関之尾の滝の少し下流には金属製の「吊り橋(つりはし)」があります。 これは「関之尾吊橋」です。 柵(さく)の手前は遊歩道にある展望所です。 柵のところに「関之尾滝」と書いた標識棒があります。



写真BO: 関之尾滝の遊歩道。 柵(さく)の右は女滝の上流部の水路です。 そこには水が勢いよく流れていました。 右の崖(がけ)にはコケが生(は)えています。



写真BP: 「田園空間博物館」の看板(かんばん)。
前田頭首工、前田用水路取水口、南前用水路取水口、南前用水路・潜り橋(もぐりはし)。
南前用水路、2つの滝が見える用水路伝承広場、吊り橋(つりはし)、キャンプ場。
と書いてあります。
「甌穴群」と書いてある道しるべもあります。



写真BQ: 関之尾公園の遊歩道。 柵(さく)の右は女滝の上流部の水路です。 そこには水が勢いよく流れていました。



写真BR: 庄内川に下る階段があります。



写真BS: 吊り橋の下流の様子(庄内川)。 大きな石が多くあります。



写真BT: 関之尾公園の吊り橋のたもと。 手前に蔓(かずら)が数本見えています。 カズラの奥に関之尾の滝(大滝)も見えます。



写真BU: 関之尾公園の吊り橋(関之尾吊橋)。 手前に蔓(かずら)が数本見えています。 カズラの奥に関之尾の滝(大滝)も見えます。



写真BV: 関之尾吊り橋の支柱。 左に関之尾滝も見えます。



写真BW: 「関之尾吊橋」
橋長 64.983 m、一級河川 庄内川、形式 単径間無補剛吊橋、橋長 64.983 m、有効幅員 1.2 m。
と書いてある銅板。 この銅板は吊り橋の支柱にあります。



写真BX: 下は庄内川の河床。



写真BY: 関之尾吊橋(つりはし)。 この右手に関之尾滝(大滝)があります。
「関之尾吊橋」
橋長 64.983 m、一級河川 庄内川、形式 単径間無補剛吊橋、橋長 64.983 m、有効幅員 1.2 m。



写真BZ: 関之尾吊橋(つりはし)。 この右手に関之尾滝(大滝)があります。



写真CA: 関之尾吊橋(つりはし)から見た「関之尾滝」。 滝つぼはかなり広いものです。 滝の左右は岩壁(がんぺき)になっています。 滝は幾条にも分かれて水が落ちています。 落ちている水が途中で岩に当たり2条に分かれているところもあります。
吊り橋のところまで滝の水しぶきが飛んで来ていました。 手前には大きな石がたくさんあります。



写真CB: 関之尾吊橋(つりはし)から見た「関之尾滝」。 滝つぼはかなり広いものです。 滝の左右は岩壁(がんぺき)になっています。 滝は幾条にも分かれて水が落ちています。 落ちている水が途中で岩に当たり2条に分かれているところもあります。
吊り橋のところまで滝の水しぶきが飛んで来ていました。



写真CC: 関之尾吊り橋から見た庄内川の下流方面。 遠くに人家、畑、ビニールハウスなども見えます。



写真CD: 関之尾の滝の少し下流にある関之尾吊り橋。 ワイヤーロープで吊ってあるのがよく分かります。 右岸(下流を見て右)の支柱も見えます。
「関之尾吊橋」
橋長 64.983 m、一級河川 庄内川、形式 単径間無補剛吊橋、橋長 64.983 m、有効幅員 1.2 m。



写真CE: 関之尾吊橋(つりはし)から見た「関之尾滝」。



写真CF: 関之尾吊橋(つりはし)から見た「関之尾滝」。 手前には大きな石が多数あります。



写真CG: 関之尾の滝の少し下流にある関之尾吊り橋。
「関之尾吊橋」
橋長 64.983 m、一級河川 庄内川、形式 単径間無補剛吊橋、橋長 64.983 m、有効幅員 1.2 m。



写真CH: 滝の左の崖(がけ)。 その下には崖から崩落したと思われる岩が重なっています。



写真CI: 関之尾吊橋(つりはし)から見た「関之尾滝」。 滝つぼはかなり広いものです。 滝の左右は岩壁(がんぺき)になっています。 滝は幾条にも分かれて水が落ちています。 落ちている水が途中で岩に当たり2条に分かれているところもあります。
吊り橋のところまで滝の水しぶきが飛んで来ていました。



写真CJ: 関之尾の滝(大滝)と関之尾吊り橋の間の左岸(下流を見て左)にある「男滝」。 木の陰に少し隠(かく)れています。



写真CK: 関之尾吊橋(つりはし)から見た「関之尾滝」。 滝つぼはかなり広いものです。 滝の左右は岩壁(がんぺき)になっています。 滝は幾条にも分かれて水が落ちています。 落ちている水が途中で岩に当たり2条に分かれているところもあります。
吊り橋のところまで滝の水しぶきが飛んで来ていました。



写真CL: 関之尾の滝(大滝)と関之尾吊り橋の間の左岸(下流を見て左)にある「男滝」。



写真CM: 関之尾の滝(大滝)と関之尾吊り橋の間の左岸(下流を見て左)にある「男滝」。



写真CN: 関之尾の滝(大滝)と関之尾吊り橋の下流、左岸(下流を見て左)にある「女滝」。



写真CO: 関之尾の滝(大滝)と関之尾吊り橋の下流、左岸(下流を見て左)にある「女滝」。



写真CP: 関之尾吊り橋を渡って右岸(下流に向かって右)に着きました。 登りの階段があります。 「甌穴群」と書いた標識があります。



写真CQ: 関之尾吊り橋を渡って右岸(下流に向かって右)に着きました。 登りの階段があります。 「甌穴群」と書いた標識があります。



写真CR: 関之尾吊り橋を渡って右岸(下流に向かって右)に着きました。 吊り橋の支柱も見えます。



写真CS: 関之尾吊り橋から見た庄内川の下流。 大きな石もあります。 遠くは畑などになっていて、ビニールハウスも見えます。



写真CT: 関之尾吊り橋から見た庄内川の下流。 大きな石もあります。



写真CU: 関之尾吊り橋から見た庄内川の上流。 大きな石もあります。 木が倒れているのも見えます。



写真CV: 関之尾吊り橋から見た庄内川の上流。 大きな石もあります。 木が倒れているのも見えます。 関之尾の滝(大滝)も見えます。



写真CW: 関之尾吊り橋から見た庄内川の上流。 大きな石もあります。 関之尾の滝(大滝)も見えます。



写真CX: 関之尾の滝(大滝)と関之尾吊り橋の間の左岸(下流を見て左)にある「男滝」。



写真CY: 関之尾吊橋(つりはし)から見た「関之尾滝」。 滝つぼはかなり広いものです。 滝の左右は岩壁(がんぺき)になっています。 滝は幾条にも分かれて水が落ちています。 落ちている水が途中で岩に当たり2条に分かれているところもあります。
吊り橋のところまで滝の水しぶきが飛んで来ていました。



写真CZ: 関之尾吊橋(つりはし)から見た「関之尾滝」。 滝つぼはかなり広いものです。 滝の左右は岩壁(がんぺき)になっています。 滝は幾条にも分かれて水が落ちています。 落ちている水が途中で岩に当たり2条に分かれているところもあります。
吊り橋のところまで滝の水しぶきが飛んで来ていました。



写真DA: 関之尾吊橋(つりはし)から見た「関之尾滝」。



写真DB: 関之尾の滝に向かって左側の様子。 岩壁(がんぺき)になっています。



写真DC: 関之尾の滝に向かって左側の様子。 岩壁(がんぺき)になっています。 その下には崖から崩落したと思われる岩が重なっています。



写真DD: 関之尾の滝の少し下流にある関之尾吊り橋。 歩くところはこのようになっています。
「関之尾吊橋」
橋長 64.983 m、一級河川 庄内川、形式 単径間無補剛吊橋、橋長 64.983 m、有効幅員 1.2 m。



写真DE: 関之尾の滝の少し下流にある関之尾吊り橋。 左岸(下流を見て左側)の支柱が見えます。



写真DF: 先ほど降りてきた遊歩道の柵(さく)が見えています。 中央付近は展望所になっています。



写真DG: 先ほど降りてきた遊歩道の柵(さく)が見えています。 吊り橋の支柱の右に蔓(かずら)が多数見えます。



写真DH: 遊歩道から見た関之尾吊り橋と関之尾滝。



写真DI: 右はスダジイの大木です。 遊歩道の階段も見えます。



写真DJ: スダジイの大木です。



写真DK: スダジイの大木です。



写真DL: 「ふるさとの銘木・古木 スダジイ」
学名 C.cuspidta var sieboldii Nakai、和名 スダジイ、科名 ブナ科シイ属、別名 イタジイ、分布 関東南部以西の本州、四国、九州、朝鮮半島、開花期 5-6月、熟果期 10月、材は建築、器具、機械、船舶、下駄、薪炭、シイタケの原木に使われる。 樹高 10.0 m、根回り 3.2 m、胸高周囲 4.1 m、枝下高 1.0 m、推定樹齢 200 年。 この木は、ツブラジイ、ヤブツバキ、イスノキ、タブ、カシ類と共に照葉樹林を代表する樹木です。
平成4年3月 都城市教育委員会 都北植物愛好会
と書かれています。



写真DM: 「滝のえき SEKINOO」の駐車場に戻(もど)ってきました。



写真DN: 「滝のえき SEKINOO」の駐車場から見える都城市の景色。



by 南陽彰悟 (NANYO Shogo)