宮崎交通本社ビル解体開始の頃 (宮崎市)






写真A: 「JRの南宮崎駅」。 昔、青島に泳ぎに行くときや子供の国に遊びに行くときにここから汽車に乗りました。 JRの日南線になる前は、小型の機関車に小さめの客車でした。 宮崎交通のバスも見えています。 右の建物は駐輪場です。 左の背の高い木はワシントン椰子(やし)です。 駅の南西から撮った写真です。
 第二次世界大戦の前、宮崎軽便鉄道が宮崎鉄道に社名変更され、青島温泉駅が出来ました。 その後、青島温泉駅は子供の国駅になりました。 大淀駅を南宮崎駅に改称し、 第二次世界大戦中に 戦時の企業統合政策により宮崎鉄道・宮崎バス・都城自動車が合併し 宮崎交通となりました。 宮崎交通に鉄道部が置かれていました。



写真B: 「宮崎交通本社ビル」の最後の姿です。 取り壊された後、側面に使われている青色(コバルトブルー)の補修用のタイルは、希望者に抽選で配られました。 JR南宮崎駅の少し西側にありました。 私は昭和38年(1963年)7月にこの本社ビルの人事課で、面接を受け、青島海水浴場の監視員のアルバイトに採用されたことがあります。



写真C: 宮交本社ビルの解体工事が始まりました。 工事の車が見えています。 平成18年(2006年)8月1日から解体作業が始まりました。 この写真は、2006年8月2日に撮(と)ったものです。 この宮崎交通本社ビルは、昭和38年(1963年)に完成し、43年間使われました。 宮崎交通は会社更生法の適用を受け、産業再生機構のもと、経営再建に取り組み、本社敷地を売却しました。



写真D: 大淀川沿いの橘公園にもあるカマボコ形の屋根の日よけが印象的です。 背の高いワシントン椰子(やし)も見えています。 ワシントン椰子は風に強く台風でも折れたり倒れたりしたのを見たことがありません。 南洋の激しい暴風雨に耐えて生き残った木だからでしょう。 根は細く沢山あります。
[しかし、平成19年(2007年)7月14日の台風4号で、大淀川沿いの橘公園のワシントン椰子が、数多く(6本)根本から倒れました。 幹(みき)が折れたのではなく、根ごと引き抜かられたように倒れました。 いろんな道路の中央帯にワシントン椰子が植えてありますが、倒れたら、背が高いだけに、車や人に与える被害は大きいことでしょう。 この倒れたものは、植え替えて1年以内のものだったそうです。 根が十分に張っていなかったせいかもしれません。]
ワシントン椰子の大きな茶色の樹皮が、時々車道に落ちていますが、県外からの車は、何だろうとびっくりするそうです。 
宮崎県の県木であるフェニックスは、外国から入ってきた害虫にやられ、至る所で枯れています(この害虫は、最初は外国から日南市油津に入ってきたそうです)が、ワシントン椰子は今のところ大丈夫のようです。
外国から入れた樹木は、日本での歴史が短く、外国からの害虫の天敵が日本にはいないなどの問題が生じます。 その点、樫(かし)の木、椎(しい)の木、楠(くすのき)、その他の日本古来の樹木は、何万年以上も殺虫剤などをまかなくても、生き抜いています。



写真E: 宮交本社ビルは、JR南宮崎駅に西から向かう道路沿いの北側にありました。



写真F: まだ宮交本社ビルは壊されてはいませんが、東側の構内舗装は撤去作業が始まっています。



写真G: かまぼこ形の屋根の下に作業する人たちがいらっしゃいます。



写真H: 昔はこの建物で、乗車券を売っていたそうです。 近年はがん保険、火災保険などの「宮崎交通保険事業部」になっていました。



写真I: 宮崎交通本社ビルの正面玄関。 横になった脚立(きゃたつ)、ソファーなども見えています。



写真J: 宮崎交通本社ビル 正面玄関の「宮崎交通株式会社」の文字が、すでに消されていました。



写真K: 宮交本社ビル 正面玄関付近の西方向の様子。



写真L: 2006年8月2日に撮った写真です。 真夏の縦長の入道雲も見えています。



写真M: 2006年8月の暑い日に、宮交本社ビルの解体が始まりました。



写真N: 宮崎交通本社ビル 正面玄関から東方向を見たもの。



写真O: 宮交本社ビル正面玄関から東方向を見たもの。



写真P: 宮崎交通本社ビルの東側面。 構内舗装はすでに取り壊されています。



写真Q: 宮交本社ビルの前の大通りにあった「南宮崎駅前通」のバス停。 先の方はJR南宮崎駅です。



写真R: 宮交本社ビルを北東方向から見たもの。 このあたりも構内舗装がはがされています。



写真S: 宮崎交通本社ビルの北側面。 ビルの中の廃棄物を運び出すゴミ収集車が見えています。



写真T: 宮交本社ビルの北側の駐車場。 クレーン車、ゴミ収集車も見えています。



写真U: 宮崎交通本社ビルの北側の駐車場には、ビルから運び出された事務用品などが並べられています。



写真V: 宮交本社ビルの北の駐車場を東から見たもの。 左の大きな車はクレーン車です。



写真W: 宮崎交通本社ビルの北側面。



写真X: 宮交本社ビルの東側面を北から見たもの。



写真Y: 宮交本社ビルの北駐車場に置かれた事務用品など。



写真Z: 宮交本社ビル付近から「宮交シティ」を見たもの。 屋上にはダイエーのマークが見えています。 宮交シティは、会社更生法で東京の会社に売り渡されました。



写真AA: 「JR南宮崎駅」を西から見たもの。 ワシントン椰子(やし)が植えてあります。



写真AB: 「JR南宮崎駅」。



写真AC: JR南宮崎駅の「改札口」。



写真AD: JR南宮崎駅の「待合室」と「改札口」。



写真AE: JR南宮崎駅から各駅までの 「乗車券の料金」が載っています (2006年8月2日現在のもの)。



by 南陽彰悟 (NANYO Shogo)