観音山 (かんのん山、カンノン山、かんのんやま) (新富町)
<標高、位置>
標高 57.4 m
北緯32度4分8秒 東経131度30分4秒
観音山は宮崎県児湯郡新富町にあります。 鬼付女峰(きづくめほう)とも呼ばれ、独立峰です。 昔は山頂に佐土原藩の遠見番所が置かれていました。 東の崖(がけ)の上には富田灯台(とんだとうだい)があります。 東の崖の中腹には、「岩観音」があります。 また、山中には、「八十八カ所」の地蔵菩薩、薬師如来、観音菩薩、不動明王などの石仏があります。
平安末期の九州に育った源為朝(みなもとのためとも、後に伊豆の大島に流罪になった。 1139-1170年)が籠(こ)もったところという伝説があります。 「岩観音」は東側の急な山腹にある、奥行き2.4 m、幅3.6 mの穴の中にあります。 そこには、正観音が安置されています。 為朝もこの穴の中に住んでいたと伝えられています。
昔、この窟(いわや)には雄と雌の鬼が住んでいて、女の人を誘拐したり、農作物を荒らしていました。 為朝が鬼退治にやってきて、船で海から近づき窟の鬼に矢を放ちました。 矢は雌の鬼の目に刺さりました。 鬼は逃げ、以後、この観音山一帯は鬼付女(きづくめ)と呼ばれるようになったという伝説があります。
近くに富田浜公園があります。また、日向新富駅も観音山の西方向近くにあります。
写真A: 「観音山」(鬼付女峰(きづくめほう)とも呼ばれます)を南から望む。 白い灯台が右上部に見えています。
写真B: 観音山の「富田灯台(とんだとうだい)」。 灯台は昭和30年3月に完成しました。 海面からの高さは64.0 m です。 地面からの高さは9.3 m です。 この山一体は、「観音山公園」になっています。
写真C: 観音山の東の崖中腹にある「岩観音」。 長い階段の上にあります。 この窟(いわや)は奥行き2.4 m、幅3.6 m です。 中に正観音が安置されています。
写真D: 窟(いわや)の中にある岩観音。 窟の入り口の様子が分かります。 ツタが垂れ下がっています。
写真E: 岩観音の正観音像。
写真F: 岩観音。
写真G: 岩観音の「窟の下面」の様子。
写真H: 岩観音の「窟(いわや)の外側」の様子。 この付近は崖(がけ)になっています。
写真I: 観音山への登山口。
写真J: 観音山公園の標識。
写真K: 登山道の脇には、「八十八カ所」の地蔵菩薩、薬師如来、観音菩薩、不動明王などの石仏があります。
写真L: 観音山から見た東南方向の景色。 一ッ瀬川の河口。 富田の入り江、鬼付女川なども見えています。
写真M: 観音山から南を望む。 宮崎市佐土原大炊田(おいだ)にあるKDDIの「海底ケーブル関係の塔」、うっすらと見えているオーシャン45のホテル、うっすらとした宮崎市の花切山なども見えています。 右にはそばの木に巣を張っていた蜘蛛(くも)も写っています。
写真N: 観音山から南を望む。 花切山、双石山、荒平山も見えています。 KDDIのタワー、高層ホテルのオーシャン45、一ッ瀬川などが目立ちます。
写真O: 観音山の上にある「富田灯台」。 西側から見たもの。
写真P: 富田灯台。
写真Q: 富田灯台の説明板。 この灯台の南には戸崎鼻灯台、北には細島灯台があります。 光達距離は約40 km。 15秒に一度光ります。 昭和30年4月6日に初点灯しました。
写真R: 観音山から北を望む。 新富町の町並みも見えています。
写真S: 観音山の北東方向を望む。 海岸の松林の中に防衛庁 通信施設のアンテナなども見えています。 海は日向灘で浜は「富田の浜」です。
写真T: 観音山から日向灘を望む。
写真U: 観音山の富田灯台付近。
写真V: 観音山の富田灯台。
写真W: 富田灯台を北側から見たもの。
写真X: 富田灯台付近。
写真Y: 富田灯台から北東を望む。
写真Z: 富田灯台のそばにある展望所。
写真AA: 観音山の上にある歌碑。
写真AB: 観音山の上にある歌碑の説明板。
写真AC: 歌碑の説明板。
写真AD: 観音山の展望所から見た景色(南東方向)。 富田の入り江、日向灘も見えています。
写真AE: 観音山の展望所から見た北東方向。
写真AF: 東側から見た富田灯台。
写真AG: 富田灯台のそばにある「三等三角点」。
by 南陽彰悟 (NANYO Shogo)