坂元棚田 (日本の棚田百選) (坂元の棚田、坂元たな田、さかもと棚田、サカモト棚田、さかもとたなだ)(道の駅 酒谷)  (日南市)







<標高、位置>  坂元棚田は
標高 約260 m
 北緯31度39分22秒  東経131度15分36秒

            道の駅 酒谷は
標高 約160 m
 北緯31度38分31秒  東経131度15分59秒


 坂元棚田は、宮崎県日南市酒谷の坂元地区にあります。 坂元棚田は、日南市の最高峰小松山(標高988.8 m)の南西斜面標高200メートルに位置し、 小松山を水源に清らかな水が谷川から棚田へと流れています。
 棚田の元地は、集落共有の屋根を葺(ふ)く茅(かや)を刈る原野で、茅場(かやば)と呼ばれていた所です。 起伏の少ないなだらかな傾斜地で、四季を通して野の花が咲き、野鳥もたくさんいて、子供にとっては広々とした楽しい遊び場だったようです。
 その茅場が棚田へと変わっていったのは、昭和の初めで、国の補助事業を導入して大正の末から測量が始められ、昭和3年5月に坂元耕地整理組合を設立して同年9月から本格的に工事が始められました。 工事は5年間を費やし、工事は19、747円と当時としては高額の費用をかけて、昭和8年8月に約110枚、5ヘクタールの棚田が完成しました。
  農林水産省は、平成11年7月26日、文化的遺産や国土保全、動植物生態系の維持など果たしている役割を評価して、「日本の棚田百選」に認定しました。
  ここで、「第12回 全国棚田(千枚田)サミット」が、平成18年10月6日−7日に開催されました。
 オーナーによる手作業の田植え、石垣掃除(石積み教室)、草刈り作業、秋のレンゲの種まき、4月の棚田祭り、収穫祭(一年間、棚田作業に参加した人を地元に招待し、餅つきもあります)、稲刈り、稲の掛け干し、そば収穫などが行われます。 水路があり、石垣の所では滝になります。 あぜ道には彼岸花が植えられ、秋を飾ります。


写真A: 日南−都城 線(国道222号線)の途中に「道の駅 酒谷」があります。 ここは、日南市酒谷で、日南ダムの少し都城側の所です。 道を先に行くと、都城市に行きます。 手前には、飫肥(おび)をへて、日南市の中心部に行きます。 坂元棚田(たなだ)へは、遠くに見えている橋の手前の三叉路(さんさろ)を右に入ります。



写真B: 「道の駅 酒谷」です。 ここは宮崎県日南市です。 酒谷のキャッチフレーズは、「せせらぎの里 酒谷。 小松山のふところにいだかれた棚田」。



写真C: 「道の駅 酒谷」の建物です。



写真D: 「道の駅 酒谷」の駐車場と建物です。



写真E: 国道222号線にある「道の駅 酒谷」と書いてある道路標識。



写真F: 「坂元棚田」と書いてある道路標識が見えています。 橋の手前の細い道を右に入ります。 「道の駅 酒谷」が、坂元棚田に行くときの良い目印になります。 この道は、国道222号線です。



写真G: 「道の駅 酒谷」にある食堂の箸(はし)入れ。 日南市酒谷 自然に包まれた憩いの場 「道の駅 酒谷」 と書かれています。



写真H: 「道の駅 酒谷」にある食堂の箸(はし)入れ。 緑豊かな山々 美しい渓谷(けいこく) ここには、心和(なご)む 風景があります  と書いてあります。



写真I: 「棚田(たなだ)を見学される皆さんへお願い」の看板。
棚田の農道は、大変狭く車での離合が出来ません。 指定の駐車場をご利用の上、歩いて見学してください。 なお、棚田にて発生しました事故などにつきましては、責任を一切負うことが出来ませんので、十分注意して通行してください。 と書いてあります。



写真J: 「日本の棚田百選 県営里地棚田保全整備事業 坂元地区」の看板。 この看板は、駐車場に立っています。
  坂元棚田は、日南市の最高峰小松山(標高988.8 m)の南西斜面標高200メートルに位置し、 小松山を水源に清らかな水が谷川から棚田へと流れています。
 棚田の元地は、集落共有の屋根を葺(ふ)く茅(かや)を刈る原野で、茅場(かやば)と呼ばれていた所です。 起伏の少ないなだらかな傾斜地で、四季を通して野の花が咲き、野鳥もたくさんいて、子供にとっては広々とした楽しい遊び場だったようです。
 その茅場が棚田へと変わっていったのは、昭和の初めで、国の補助事業を導入して大正の末から測量が始められ、昭和3年5月に坂元耕地整理組合を設立して同年9月から本格的に工事が始められました。 工事は5年間を費やし、工事は19、747円と当時としては高額の費用をかけて、昭和8年8月に約110枚、5ヘクタールの棚田が完成しました。
 石積みはすべて現地の石を利用したもので、小さな自然石と大石を割ったものを垂直に近い斜面に高く積み上げる技は大変難しく、専門の技術者を雇い入れて工事は始まりました。 工事が進むに従って、地元の人々も見よう見まねで技術を習得し、十数枚の棚田が出来上がった頃からは、地区の人々を中心に家族総出で工事が進められたようです。
 この棚田は馬耕を前提としており、全国的に類を見ない幾何学的に整備されたもので、1枚あたり5アールの面積やあぜ道の幅などすべて馬耕の思想が見られます。
 開田と同時に、灌漑用水工事も行われ、小松山中腹の赤ナメラ谷、年四郎窯谷の2つの谷から、約1、500メートルの水路開削工事も進められました。
 開田当時は、漏水が激しく、田の表土も硬く、稲の収穫は現在の半分にも及ばないほどでしたが、農家の努力によって、年ごとに工作しやすくなり、徐々に増収へとつながっていきました。
 現在、12戸の農家が水田として70枚の棚田を工作していて、近年は、棚田を訪れる人々も多く、四季折々の風景を楽しんでいただいています。
 農林水産省は、平成11年7月26日、文化的遺産や国土保全、動植物生態系の維持など果たしている役割を評価して、「日本の棚田百選」に認定しました。



写真K: 「日本の棚田百選 県営里地棚田保全整備事業 坂元地区」の看板。 施工前と完成後の管理道路の写真。



写真L: 「日本の棚田百選 県営里地棚田保全整備事業 坂元地区」の看板。 施工前と完成後の排水路(親水護岸)の写真。



写真M: 「日本の棚田百選 県営里地棚田保全整備事業 坂元地区」の看板。 施工前と完成後の用水路の写真。



写真N: 「日本の棚田百選 県営里地棚田保全整備事業 坂元地区」の看板。 坂元の棚田の様子。



写真O: 「日本の棚田百選 県営里地棚田保全整備事業 坂元地区」の看板。 坂元棚田の様子。



写真P: 「日本の棚田百選 県営里地棚田保全整備事業 坂元地区」の看板。 坂元の棚田の様子。



写真Q: 「日本の棚田百選 県営里地棚田保全整備事業 坂元地区」の看板。



写真R: 坂元棚田の石垣(いしがき)です。 後ろの山は日南市の最高峰 小松山(988.8 m)です。 小松山の南西斜面に棚田があります。 小松山を水源に清らかな水が谷川から棚田へと流れています。



写真S: 坂元の棚田(たなだ)は広い斜面に、多くの石垣を作り、多数の平らな田んぼや畑が出来ています。 棚田は、段々畑あるいは千枚田とも言われます。 田や畑が山に上っている感じです。 少しでも耕作地を増やすための工夫です。 後ろの山は、小松山です。
 坂元の棚田は、昭和の初め茅(かや)の原野を切り開き、ここにあった自然石を積み上げ、7年間の工事で出来上がりました。



写真T: 坂元の棚田には、田ではなく畑として使われている部分もあります。



写真U: この山の中腹には、坂元棚田を見学するための展望台があります。



写真V: 右は駐車場です。



写真W: 宮崎県日南市にある坂元棚田の駐車場。



写真X: 坂元棚田の農道の看板。 関係車両以外進入禁止 農作業の妨げになりますので、一般車両の通行はご遠慮下さい。 坂元地区  と書いてあります。



写真Y: 坂元棚田のそばには、立木もあります。



写真Z: 坂元棚田の石垣(いしがき)です。 後ろの山は日南市の最高峰 小松山(988.8 m)です。 小松山の南西斜面に棚田があります。 小松山を水源に清らかな水が谷川から棚田へと流れています。
 ここで、「第12回 全国棚田(千枚田)サミット」が、平成18年10月6日−7日に開催されました。 また、「日本の棚田百選」に、平成11年7月26日に選定されました。
 オーナーによる手作業の田植え、石垣掃除(石積み教室)、草刈り作業、秋のレンゲの種まき、4月の棚田祭り、収穫祭(一年間、棚田作業に参加した人を地元に招待し、餅つきもあります)、稲刈り、稲の掛け干し、そば収穫などが行われます。 水路があり、石垣の所では滝になります。 あぜ道には彼岸花が植えられ、秋を飾ります。



写真AA: ここで、「第12回 全国棚田(千枚田)サミット」が、平成18年10月6日−7日に開催されました。 また、「日本の棚田百選」に、平成11年7月26日に選定されました。
 オーナーによる手作業の田植え、石垣掃除(石積み教室)、草刈り作業、秋のレンゲの種まき、4月の棚田祭り、収穫祭(一年間、棚田作業に参加した人を地元に招待し、餅つきもあります)、稲刈り、稲の掛け干し、そば収穫などが行われます。 水路があり、石垣の所では滝になります。 あぜ道には彼岸花が植えられ、秋を飾ります。



写真AB: オーナーによる手作業の田植え、石垣掃除(石積み教室)、草刈り作業、秋のレンゲの種まき、4月の棚田祭り、収穫祭(一年間、棚田作業に参加した人を地元に招待し、餅つきもあります)、稲刈り、稲の掛け干し、そば収穫などが行われます。 水路があり、石垣の所では滝になります。 あぜ道には彼岸花が植えられ、秋を飾ります。



写真AC: 坂元棚田の石垣にある上の駐車場、下の駐車場、順路の案内板。 石垣の細部までよく分かります。



写真AD: 石垣のそばの作業小屋。 「坂元棚田 オーナー畑」と書かれた看板が見えています。



写真AE: 石垣のそばの作業小屋。 「坂元棚田 オーナー畑」と書かれた看板が見えています。



写真AF: 坂元の棚田(たなだ)は広い斜面に、多くの石垣を作り、多数の平らな田んぼや畑が出来ています。 棚田は、段々畑あるいは千枚田とも言われます。 田や畑が山に上っている感じです。 少しでも耕作地を増やすための工夫です。



写真AG: 石垣のそばには、わら積み、鉄パイプなども見えています。



写真AH: このあたりは、畑になっています。 里芋(さといも)の葉も見えています。



写真AI: このあたりは、畑になっています。里芋(さといも)の葉も見えています。 石垣が何段も重なって見えています。



写真AJ: 鉄パイプ、五右衛門風呂釜に水がたまっています。 里芋もすくすくと育っています。



写真AK: 坂元の棚田を見下ろす展望台が、山の方に見えています。 里芋などの野菜が植えてあります。 ペットボトル製の風車が数個見えています。



写真AL: 坂元棚田を見下ろす展望台が、山に見えています。



写真AM: 坂元棚田の石垣(いしがき)です。 後ろの山は日南市の最高峰 小松山(988.8 m)です。 小松山の南西斜面に棚田があります。 小松山を水源に清らかな水が谷川から棚田へと流れています。



写真AN: 坂元の棚田(たなだ)は広い斜面に、多くの石垣を作り、多数の平らな田んぼや畑が出来ています。 棚田は、段々畑あるいは千枚田とも言われます。 田や畑が山に上っている感じです。 少しでも耕作地を増やすための工夫です。



写真AO: 坂元の棚田。 石垣の角(かど)の部分の様子がよく分かります。



写真AP: 坂元棚田。 石垣の角(かど)の部分の様子がよく分かります。



写真AQ: 坂元の棚田。 農業機械が置いてありました。



写真AR: 下り坂のあぜ道の側面も石が積んであります。 坂元の棚田(たなだ)は広い斜面に、多くの石垣を作り、多数の平らな田んぼや畑が出来ています。 棚田は、段々畑あるいは千枚田とも言われます。 田や畑が山に上っている感じです。 少しでも耕作地を増やすための工夫です。



写真AS: 「日本の棚田百選 県営里地棚田保全整備事業 坂元地区」。 ここまで農道が舗装してありました。 建物が2軒見えています。 電柱、テレビアンテナも見えます。



写真AT: 坂元棚田の石垣(いしがき)です。 後ろの山は日南市の最高峰 小松山(988.8 m)です。 小松山の南西斜面に棚田があります。 小松山を水源に清らかな水が谷川から棚田へと流れています。



写真AU: 坂元の棚田(たなだ)は広い斜面に、多くの石垣を作り、多数の平らな田んぼや畑が出来ています。 棚田は、段々畑あるいは千枚田とも言われます。 田や畑が山に上っている感じです。 少しでも耕作地を増やすための工夫です。



写真AV: 坂元の棚田。 右に、今登ってきた道が見えています。 赤い農業機械、山にある展望台、展望台に行く白い坂道も見えています。



写真AW: 坂元の棚田。 今、登ってきた道が見えています。 赤い農業機械、山にある展望台に登る白い道も見えています。



写真AX: 坂元棚田を眺望する展望台が山の上にあります。



写真AY: 坂元棚田の上部にある説明板。 棚田の春、棚田の夏の写真。



写真AZ: 坂元棚田の上部にある説明板。 棚田の秋、棚田祭りの写真。



写真BA: 坂元棚田の上部にある説明板。
坂元棚田(日本の棚田百選認定 平成11年)
坂元棚田は、日南市の最高峰小松山(標高988.8 m)の南西斜面標高200メートルに位置し、 小松山を水源に清らかな水が谷川から棚田へと流れています。
 棚田の元地は、集落共有の屋根を葺(ふ)く茅(かや)を刈る原野で、茅場(かやば)と呼ばれていた所です。 起伏の少ないなだらかな傾斜地で、四季を通して野の花が咲き、野鳥もたくさんいて、子供にとっては広々とした楽しい遊び場だったようです。
 その茅場が棚田へと変わっていったのは、昭和の初めで、国の補助事業を導入して大正の末から測量が始められ、昭和3年5月に坂元耕地整理組合を設立して同年9月から本格的に工事が始められました。 工事は5年間を費やし、工事は19、747円と当時としては高額の費用をかけて、昭和8年8月に約110枚、5ヘクタールの棚田が完成しました。
 石積みはすべて現地の石を利用したもので、小さな自然石と大石を割ったものを垂直に近い斜面に高く積み上げる技は大変難しく、専門の技術者を雇い入れて工事は始まりました。 工事が進むに従って、地元の人々も見よう見まねで技術を習得し、十数枚の棚田が出来上がった頃からは、地区の人々を中心に家族総出で工事が進められたようです。
 この棚田は馬耕を前提としており、全国的に類を見ない幾何学的に整備されたもので、1枚あたり5アールの面積やあぜ道の幅などすべて馬耕の思想が見られます。
 開田と同時に、灌漑用水工事も行われ、小松山中腹の赤ナメラ谷、年四郎窯谷の2つの谷から、約1、500メートルの水路開削工事も進められました。
 開田当時は、漏水が激しく、田の表土も硬く、稲の収穫は現在の半分にも及ばないほどでしたが、農家の努力によって、年ごとに工作しやすくなり、徐々に増収へとつながっていきました。
 現在、12戸の農家が水田として70枚の棚田を工作していて、近年は、棚田を訪れる人々も多く、四季折々の風景を楽しんでいただいています。
 農林水産省は、平成11年7月26日、文化的遺産や国土保全、動植物生態系の維持など果たしている役割を評価して、「日本の棚田百選」に認定しました。  と書いてあります。



写真BB: 谷川からの水がこのプールにためてあります。 右の方の管から水が勢いよく出ています。 小松山を水源に清らかな水が谷川から棚田へと流れています。



写真BC: 坂元棚田のプール、案内板、道などが見えています。



写真BD: 坂元棚田。 建物、電柱、道も見えています。



写真BE: 坂元棚田。 ここから上は道が舗装してありません。 建物も見えています。



写真BF: 坂元棚田から見た景色。



写真BG: 宮崎県日南市酒谷の坂元地区にある坂元棚田の建物。 左のプラスティックのタンク右に、大きな人形が見えています。 テレビアンテナもあります。



写真BH: 宮崎県日南市酒谷の坂元地区にある坂元棚田の建物付近にある駐車場(上の駐車場)。 奥に別の建物、電柱も見えています。



写真BI: 坂元棚田にある建物と駐車場(上の駐車場)。



写真BJ: 坂元棚田。 右は棚田、左は駐車場。



写真BK: 坂元棚田。 遠くに展望台に登る白い道が見えています。 棚田、建物も見えています。



写真BL: 坂元棚田。 遠くに展望台に登る白い道が見えています。



写真BM: 坂元棚田。



写真BN: 五右衛門風呂の鉄の風呂釜(ふろがま)が置いてありました。 水がたまっています。



写真BO: 坂元棚田には、畑も作られています。 里芋(さといも)も見えています。



写真BP: 坂元棚田。



写真BQ: 坂元棚田とまわりの景色。



写真BR: 坂元の棚田(たなだ)は広い斜面に、多くの石垣を作り、多数の平らな田んぼや畑が出来ています。 棚田は、段々畑あるいは千枚田とも言われます。 田や畑が山に上っている感じです。 少しでも耕作地を増やすための工夫です。



写真BS: 坂元棚田。



写真BT: 坂元棚田。



写真BU: 坂元棚田の駐車場(下の駐車場)。 出発点に戻ってきました。



by 南陽彰悟 (NANYO Shogo)